読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アルジャーノンに豚の生姜焼きを

読んだ方が元気になるブログになるといいなと思います。

転職活動を考えている20代のヒトにぜひ読んでほしいエージェントとの付き合い方

エージェントを利用するメリット

少し古くなるが、1年半ほど前に転職活動を終えた後に書いた記事を現在30歳の友人に公開したところとても好評だったので、こちらにも転記しておこうと思う。

 

僕は28歳社会人5年目で転職し、今の会社に入った。年収もあがり、いろいろな機会に恵まれていると思うので1年半前の転職活動は成功した、と現段階では思っている。

 

また、中途採用人事として面接で数百人の候補者に会ってきたり、エージェントさんをパートナーとして一緒に仕事をしてきた経験がある今読み返しても、おおよそ間違っていないと思うので、転職活動を考えている人にはぜひ読んでもらいたい。

 

新卒就職活動との大きな違い

転職活動と新卒の就職活動の違いはいろいろあるが、大きく言って二つある。

 

「タイミング」と「エージェントの存在」だ。

 

新卒採用と違い、採用活動のスケジュールは人それぞれだ。

a社の内定が出ていたら、b社が選考中であろうが、内定を承諾するかどうかをあまり待ってはくれない。

 

そのため、すべての選考をある程度、同じスピードで進める必要がある。内定が出るスピードというのは会社やポストによって違うし、現職を続けながらこのタイミングを
揃えるのは意外と難しい。

 

そのため、利用するのが、2つ目の大きな違いである「エージェント」だ。

 

リクルートエージェントとか、DODAとか大きな所もあれば個人でやっているところもある。転職させると、転職先の企業から年収の数割がマージンとしてそのエージェントに入るビジネスモデルで、基本的に転職者はエージェントにお金を払わない。

 

もちろん、企業のHPから直接応募し、エージェントを利用しなくても転職することができるが、スケジュールの調整や、求人の紹介をしてくれる手間が省けるため僕は利用せざるをえなかった。

 

ただ、エージェントというのはがなかなか曲者だ。当然エージェント側もビジネスなので、売り上げを立たせるためには、一定数の求職者を転職をさせなくてはならない。

彼らにとっては僕みたいな転職者は安く仕入れて、企業に高く売るための「商品」である。転職させればさせるほど、彼らは儲かる。

 

たとえば、あなたに

・A社が年収1000万で、希望しない仕事、
・B社が年収500万で希望に近い仕事

のふたつにオファーが出ているという状況だったら、彼らはマージンが多い1000万の仕事を勧めてくる。年収の高いA社に入れそうだと見込まれたら彼らも全力でサポートしてくる。

 

極端な話、合わないところに転職させて、もう一度自分を使って転職させる、みたいなものが一番儲かる。

 

「この会社いいですよ」「あなたの人生にとってこれはプラスです!」
と勧めてくる背景にはそんな事情が潜んでいることを知った上で、話を聞かないといけない。

 

ちなみにコンサルにいれると、どこかのタイミングでコンサルから出るヒトが多いから、そこまでみこしてコンサルを勧めてくるエージェントももちろんいる。

 

その一方で、僕らが知り得ない、業界事情や実情、表に出回っていない求人情報、
面接や職務経歴書のアドバイスなどといった、企業から内定をもらう確率を
高めてくれるツールでもある。いい意味で利用しない手はない。

 

(脱線するが、この人たちの話を聞くだけならただなので、今転職を考えていなくても、自分の市場価値を図るという意味で一度会ってみると面白いかもしれない。自分の市場価値や伸ばすべき能力をを知ったうえで現職に残って仕事に取り組むか、なにも知らずにただまんぜんと仕事に取り組むか、はモチベーションや成長曲線に大きなえいきょうを与える。)

 

20代の若手には見えない、転職活動のルール

転職活動というのは実は「戦うべき相手が、志望企業以外にもいる」というのが一番難しいところだった。

 

彼らを武器とするか、それとも利用されるか、自分の人生をかけての心理戦と情報戦である。

 

まずこの勝負に勝てるかどうかで、納得できる転職活動ができるかどうかが決まると言っても過言ではないと僕は思っている。

 

そして大抵の人間は、目先の不満を解消するための転職に目が行き、そのカラクリに対してあまりに無頓着だ。

 

意識すべき3つのポイント

そこで僕の立てた戦略としては、

①エージェントを選ぶことに、企業を選ぶのと同じくらい時間を割く
②エージェントの話を聞くところと、無視するところを決めること
③それに期限を設けること

の3つだった。


①エージェント選びに時間とパワーを割く

2ヶ月くらいかけて10人くらいに会い、こちらからいろんな質問をした上で、相手の出してくるカード、プランを慎重に検討した。
主に2ヶ月くらいをここに使って、徹底的に情報収集を重ねた。

 

②エージェントの役割と意思決定の基準の明確化する

優秀なエージェントであればあるほど百戦錬磨のため、うまく転職者をその気にさせる。


価値観から変えに来るようなトークも持っているし、転職活動は正解や成功を自分で定義しなくてはならないため、かつ追い詰められているため、どうしても判断がむずかしくなる。うまいトークを展開する彼らに罪はない。それが仕事だ。だけど、彼にとっては商品でも、自分にとっては大事な大事な人生だ。

 

そこで僕は、自分なりにルールを決めた。

参考にすること:面接や、業界の話などの情報。主に対企業の話。
参考にしないこと:自分の意思決定に関わること。主に対自分の話。

 

どこにいくか、どこを受けるかといった話は相手が何をいってこようが、基本無視。

 

最悪、「転職しない」というバトナ(交渉学でよく使われる、交渉が決裂した時の対処策として最も良い案の意味。武器としての交渉思考 (星海社新書)より。)を持つことで、相手の誘導に乗らないことが比較的容易になったと思う。

 

ただ、これは人事になってから学んだことだが、もちろん例外的に本当に素晴らしいエージェントさんもいるということを付け加えておきたい。何十社、何十人の担当の方とお会いした中には心からおすすめできる担当者さんもいるので、その人にあたるまでとにかく粘り強く会い続けることが重要だと思う。会社の近くとかまできてくれるエージェントさんもいる。

 

③時間を決めること

僕は正味半年くらいやっていたが、正直、精神的・肉体的に結構きつい。続けられて半年だなという感触だった。

いつまでたっても、行きたいところが出てこなければ、それはただの幸せの青い鳥を探す行為かもしれないし、受けても受けても受からなければ、それは自分の
能力以上のことを求めているということ。

 

一刻も早く力をつけるためには、やはり現職で圧倒的な成果を出さないといけないと思う。そのためには中途半端な気持ちで仕事に向かっていると、貴重な時間を棒に振ることになる。

 

なにより逃げの姿勢で現職に向かうことは、現職の同僚にとっても、会社にとっても、お客さんにとってもよくない。そういった意味で、期間を決めることが大事だと思う。

 

まとめ

1、エージェントは会社選びと同じくらい真剣に選ぼう

2、相手の頭の中を覗き、自分の頭で判断しよう

3、一定期間時間を決めてあがき、いい縁がなかったら現職で結果を出して市場価値を高めよう

 

ちなみに上で紹介した武器としての交渉思考はマジでオススメの一冊。この本はありとあらゆるビジネスマンにやくだつコミュニケーションの基本が掲載されている。

 

武器としての交渉思考 (星海社新書)

武器としての交渉思考 (星海社新書)